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年109.5%の利息について

どのくらい厳しい利息なのですか?

年109%を超える利息契約については、金銭の貸付契約そのものが無効となるわけですが、この年109.5%の利息とはどれくらい厳しい利息なのでしょうか?

具体的にみていきますと、年109.5%の利息契約というのは、1万円を1年間借りるとすると、その利息として債権者に10,950円支払う(借りた1万円と合計で20,950円です)というものです。

これは、1日当たりに直しますと、利息はたったの30円(0.3%)ですが、これを安いと思ってしまう方は注意が必要です。

同様に「1万円借りて利息はわずか1日8円」などと、1日当たりの利息の安さを強調するサラ金業者もありますが、1日8円の利息というのは、出資法で認められた貸金業者の上限金利の年29.2%と同じですから非常に高いわけです。

ヤミ金業者の広告チラシには注意!

ヤミ金業者の広告チラシにある「1万円で毎週500円の利息を支払うだけ」とか「1万円借りても利息はたった80円」といった誘い文句が、どれだけ暴利で危険なものかというのがわかると思います。

もちろん、こうしたお金は借りてはいけませんが、たとえ借りてしまったとしても、このような利息の契約は無効です。


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